宣伝会議主催 インターネットマーケティングフォーラム2019 セッションレポ
デジタル時代の「捨てる」アイデア発想法 博報堂 堀宏史
博報堂の堀宏史氏による、著書をもとにしたセッションでした。
アイデアは捨てるとうまくいく 宣伝会議 1,728円
https://www.amazon.co.jp/dp/4883354660/ref=cm_sw_em_r_mt_dp_U_PrCaDbHBYPC5V
サマリー
情報過多の時代において、情報の取捨選択、いかにアンテナを広げ掘り下げるかがアイデア発想の源。
自分がフォローしているメディアは、無意識に自分と思考や関心領域が同じ人・コンテンツをフォローするため、タイムラインに流れている情報=常識と思ってしまうリスクがある。
それを防ぐには、世の中にない出ていない情報や、あえて自分の関心領域外の情報を取りに行くことで、イチ生活者の視点からアイデアを生み出すことができる。
セッションレポ
1.なぜアイデアを捨てるべきか
2.インプットを見直そう
3.プランニングはターゲットのいる場所で
4.TRY!ノンストップ ライティング
1.なぜなぜアイデアを捨てるべきか
言わずもがなですが、とにかく情報が多すぎて玉石混交な状態。
✓ 情報量が多すぎる
✓ 新しいものが多すぎる
✓ やることが多すぎる
✓ 条件が多すぎる
✓ コンテンツが多すぎる
こういった前提条件や情報量が多すぎて、どれも中途半端になったり、逆に思考停止になってしまう。
ならば一旦それらを手放して、リセットした状態から考えましょう、というのがコンセプト
2. インプットを見直そう
次に、アイデアの源となるインプットを見直しアンテナを張りなおしてみよう。
あなたはどんな人やメディアをフォローしていますか?
おそらく多くの人は、自分の好きな著名人、インフルエンサー、知人、業界人、興味のあるジャンルにあったメディアをフォローしているのではないか。
ソーシャルメディアやネットの情報で広く情報収集をしているつもりでも、自分のフォローしている情報は、単純に情報量が多いだけで、自分の思考に近しい人や関心領域が近い人に偏ってしまう。
「TL(タイムライン)にある情報=世の中の常識・トレンド」 と錯覚してしまい、自分の意見が正しいと思いやすくなる環境が生まれてしまう。
自分の好きなことや興味のあることの情報収集をするなら正しいソーシャルメディアの使い方だが、アイデア発想のためには偏ったアンテナを広く深く張る必要がある。
例えば、
・世の中に出ていない情報(ネットに出ていない)情報を取りに行く
・自分の関心領域外の情報をあえて取りに行く
・自分が絶対行かない場所に行く
・肩書にとらわれず思い切ってDM(ダイレクトメール)やメッセージを送って直接頼んでみる
・普段と違うメンバーと仕事をする
一番簡単なのは本屋さんで自分が行かないジャンルのコーナーに行き、目に留まった本を一冊手に取る。
3. プランニングはターゲットのいる場所で
任されているプロジェクトや企画が、必ずしも自分の専門領域・関心領域とは限らない。そんな中でユーザー、消費者向けのアイデアを練るのは至難の業。
ならば、そのサービスが提供される場所、その商品を買う人よくいる場所など、ターゲットがいる場所に行きその場でプランニングをしてしまおうというやり方。
資料だけでなく、実際に自分の五感で感じることで、固定概念を壊せたり、新しいアプローチ方法を思いつきやすくなる。
4. TRY!ノンストップ ライティング
今、特にプロジェクトやアイデアを求められる状況にないけども、アイデア発想力は鍛えておきたい!という人はノンストップ ライティングというのがおすすめ。
静かな場所や自分が集中できる場所に行き、思いつたことをどんどん、ひたすら、気ままに書きだすというエクササイズ。時間を区切ってその時間だけ、筆の向くまま書き出す。するとアイデアの種や、本当のゴール、課題が可視化される。
二人ブレスト(ブレインストーミング)もオススメとのこと。
1~4を行うにあたり大切なこと
インプット・アウトプットをバランスよく、効率よく、核心を突いたものにするには、とにかくコンセプトを大事にすること。
コンセプトがあいまいだったり、課題の答えになっていなかったり、ブレていると散漫なアイデアに。
コンセプトを中心に据えることで、新たな課題やゴールが見え、それを達成するためのヒントが見えてくる
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