外資系企業というタフな環境でサバイブして10年以上。そんな万年平社員の私に舞い込んできた、パリ出張。パリは12年ぶり。

前回の「ビジネスクラス編」に続き、今回は降り立ったパリの街そのものについてお話しします。実際に歩いて、食べて、かなり喉を痛めて気づいた「今のパリ」のリアルを、等身大の視点で書き残しておこうと思います。これからパリに行く人は心の準備として、読んでいただけたら嬉しいです。
赤信号は、あってないようなもの。
パリに降り立ってまず目についたのは、赤信号をガンガンわたるパリの人たち。 赤信号は、もはや「車が来ていなければ渡っていい」という合図のよう。みんな当たり前のように赤信号の横断歩道を渡り、車道を横切る。

もはや自動車や自転車の方が「おっと」と静かにブレーキを踏み、道を譲っている光景。日本でもかなり「歩行者至上主義」だが、パリはそのはるか上だった。でもこれを見た瞬間、「あーパリだ。」としみじみ実感したのも事実。
混ざり合う、煙と香水の密度
街の「匂い」もまた、今のパリを象徴していた。 日本は電子タバコが普及してずいぶんクリーンになったけれど、パリは今も圧倒的に「紙巻き」が主流。路上でたむろして煙をくゆらす人たち。そしてもれなくおしゃべりに花が咲いている。授業終わりの時間には学校の前で20人近い学生がガンガンタバコ吸っていて煙たい煙たい。副流煙には覚悟を。
そこに重なるのが、一人ひとりが纏う香水。そしてヨーロッパ仕様の洗剤の香り。これが濃いこと!みんな思い思いの香りをまとっており、無臭なのは私だけ?と思うほど。

パリの街は物理的な密度がとにかく近い。カフェの隣席は数センチ先だし、地下鉄の座席は肩や膝が触れ合う距離。そんな至近距離で、違う系統の強い香りが何層にも重なり、ぶつかり合う。
乾燥した空気、紙巻きタバコの煙、そして香水の渋滞。 この組み合わせに、滞在2日目には私の喉はすっかり悲鳴を上げた。朝のパリの、植物と湿り気が混じったあの心地よい匂いはどこへやら。日中の街角は、なかなかタフな空間だった。
スローで不自由。でもそれが「パリ」らしさ。
便利さに慣れきった日本人にとって、パリのインフラは突っ込みどころが多い。 まず、入国審査。入国審査の行列の中、機械が壊れても「あ、壊れたね。じゃあ1台でゆっくりやろうか」というスローな空気が流れている。
ホテルの設備も、どこか惜しい。 エレベーターはずっとガタガタ音を立てているし、バスタブは驚くほど浅い。お湯を張って浸かってみても、体の前面が半分以上お湯から出ている。なんともシュールな入浴タイム。
身近なプロダクトも、どこか作りがもろい。 缶ジュースを飲もうとすれば飲み口が汚れていたり、プルトップが簡単にちぎれてしまったり。街並みはどこまでも美しいけれど、ふとした場所の汚れや、壊れたまま放置された設備が平然と共存している。お店の営業時間も独特で、「行ってみたら閉まっていた」、レジのオペレーションはとてもゆっくり、なんていうのも日常茶飯事だ。

フランス人は冷たい?
けれど、そんな不自由さを補って余りあるのが、街の人のフラットな温度感だった。
「フランス語を喋らないと相手にされない」なんていうのは、もう昔の話。英語でもみんなちゃんと耳を傾けてくれる。 ただ、常にニコニコしているわけではない。ホテルのスタッフは愛想がいいけれど、街のお店の人たちはもっと「無頓着」という言葉がしっくりくる。不快ではないけれど、媚びてもいない。常連には友人のように。そんな距離感だ。
けれど、たまに心地よい瞬間にも出くわす。レストランで「1人です」と告げれば、「君と僕で2人だね(ウインク)」なんて軽いジョークを飛ばしてくれる店員さんがいたりする。この緩急が、パリを歩く面白さなのかもしれない。
ちなみに治安について現地に住む同僚に聞いてみたところ、「パリ中心部の方が、人が多いから逆に安全だよ」とのこと。逆に郊外へ行く際は要注意だという。華やかなイメージの裏側にある「エリアの境界線」は、今のパリを歩くなら意識しておいた方がよさそうだ。
1,400円のパンと、1人飯の寂しさ。
そして、避けて通れないのが悲しすぎる円安の現実。 バゲットにハムを挟んだだけのシンプルなジャンボン・ブールが7ユーロ。日本円にして約1,400円。美術館で買うペットボトルの水が5ユーロ、約1,000円。でもジャンボンブール、とてもおいしいから良し。

いちいち日本円に換算しては精神衛生上よろしくない。 それに、パリでの「1人飯」は意外と孤独だ。日本のようなコンビニ文化がないからどうしてもレストランやカフェに入るのだけれど、美味しいものを食べているはずなのに、隣の席が近いが故、1人の寂しさがより際立ってしまい、味を少しだけ薄めてしまう。
不便で、煙たくて、おそろしく高い。 でも、そんなギャップを全部ひっくるめて「あぁ、やっぱり来てよかった」と思わせる引力が、この街には確かにありました。
次回は、「AIと巡るオルセー美術館」の話をお届けします。オーディオガイドを借りるより100倍面白かった、最新のアート鑑賞術をお楽しみに。

P.S. 私の「旅の相棒」のこと。 機内の乾燥も、パリの煙たい街角も。今回私を救ってくれたのは「完全に趣味で」作ったマルチバームでした。 ホテルでも街歩き中でも、鼻先や喉元にサッと塗るだけで、カオスな空気から守ってくれるお守り。こだわり抜いて商品化したけれど、今回の出張でその実力を一番噛み締めたのは、私自身かもしれません。

「静かな自信」をポケットに。私のスタンダードな道具のこと。
最後まで読んでくださりありがとうございます。最後に、私が大切に作っているBRB INEX スキンケアバームについて、少しだけお話しさせてください。

私は、超がつくほどの内向的。喋るより書く方が落ち着いて自分の気持ちを伝えられるタイプです。なのに「発言しないならいる意味なし!」「ガンガン前に出てチャンスを掴め!」という外資系のタフな環境に、気づけば10年以上……。仕事では無理やり「外向的スイッチ」をオンにしてサバイブしています。本当の私は、静かな時間を愛する内向的な人間です。MBTI は生粋のI(内向的)
そんな私がこれを作ったきっかけは、自分自身の「自信切れ」の経験からでした。
大事な会議を前に「よし、ギアを入れよう!」と気合を入れた瞬間に、ふと鏡を見て、肌のツヤのなさや乾燥小ジワが目に入ると、せっかく溜めた自信がシュルシュルと音を立てて抜けていっちゃう。そんなことがよくありました。
「肌の調子ひとつで、心まで左右されたくない」
そう思って、忙しい毎日のなかでも瞬時に自分を立て直せる「日々の道具」を目指しました。
深呼吸したくなる心地よい香りと、日本の豊かな自然由来の成分。そして、どんなに忙しくても片手でサッと使える処方にこだわっています。


去年ローンチして以来「使うと気持ちが前向きになれた」という嬉しい声をたくさんいただきました。それが今の私の大きなパワーになっています。2026年は、もっとたくさんの人の日常に、このバームを届けられたら嬉しいなと思っています。
感謝を込めて、1月末まで使える10%OFFのホリデークーポンを用意しました。
自分へのちょっとしたギフトに、ぜひ選んでもらえたら嬉しいです。
(2026年1月31日まで)
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