ググらずに行ってほしい日帰り温泉 由縁別邸|世田谷代田

5000円前後でリラックスするならこれまでは整体かスーパー銭湯の二択だったけれど、温泉旅館の日帰りステイが最高だったのでお知らせします。

由縁別邸 代田は下北沢駅(井の頭線・小田急線)と世田谷代田(小田急線)のどちらからでも歩ける距離にある温泉旅館。都会のど真ん中にあるのに、入口に立った瞬間、時間の流れが一気にゆるやかになります。ここで宿泊するのももちろん最高ですが、3000円台で日帰り温泉が楽しめてこれが想像以上にに身体がリセットされました。

値段は午前(3350円)と午後(3850円)で違うのですが(2024年4月現在)、どちらも温泉+茶寮でドリンクと一品がついてきます。スーパー銭湯のように何種類ものお風呂やサウナ、休憩スペースやお食事処はないけれど、予約数が限られているようであまり混まず、静かに過ごすことができるのがとても贅沢。

暖簾をくぐった瞬間、緑あふれる静かな温泉地にエスケープしたような雰囲気です。ホームページやSNSにはたくさん写真がありますが、ぜひググらず、前情報無しで穏やかで上品な空気を感じてほしいです。この記事もなるべく写真は少なめでお届けします。

箱根・芦ノ湖温泉の源泉を味わえる温泉

メインの温泉は2つのお風呂(内風呂・半露天風呂)とサウナ。温泉は箱根の源泉。中の照明も暗く静かで、ヒバの露天風呂の優しい香りが浴室内に広がります。また最高なのがお庭。内風呂からも露天風呂からもお庭を眺めることができ、気づいたらぼーっといつまでも眺めていられます。私は頭を空っぽにぼーっとするのが苦手でメディテーション(瞑想)をチャレンジしてもいつも考え事で脳みそがフル回転。でも由縁別邸のお風呂につかりぼーっとお庭を眺めていたら、気づくと頭がニュートラルな状態に。全然館内のBGMも和風のインスト(POPソングの和楽器バージョンではないのも高得点)が微音で流れる程度なので、お湯の音、湯けむり、ヒバの香りと五感をリセットできます。露天風呂は平日の夜や雨の日がオススメ。現実からのエスケープ度高めです。

サウナは男性はドライサウナ、女性はオリジナルアロマが香るミストサウナでした。ミストサウナ内は温度が高すぎないのでサウナが苦手な人でも入っていられます。日帰りプランは営業時間内なら滞在時間制限はないので心置きなくまったりが叶う。

OSAJIのスキンケアとダイソンのドライヤーがあり、手ぶらでも行けますが、メイク落としと洗顔はないので自分で持っていく必要アリです。また使い捨てのヘアブラシやヘアゴムもあるけど、環境のコトを考えるとマイブラシやヘアゴムを持参したいところ。

大人でもうれしい湯上がりアイス

温泉で身体がじんわりあったまってきたら小さな湯上りスペースでアイスを楽しむことができます。アイスも料金に含まれているのでアイスケースの中から好きなだけ、もちろん常識の範囲内で糖分補給。私が行ったときは懐かしさ満点のホームランバー(バニラ・チョコ)とイチゴのシャーベットアイスがありました。誰かと一緒行ったとき、湯上りの身支度時間に差があると思うのですが、休憩スペースとアイスがあれば待つのが嫌なんてことはないでしょう。

上質な茶寮で湯上りの深呼吸と一杯を

温泉に加えて日帰りプランの目玉は茶寮の利用。プラン内にドリンク一杯と軽食一品が含まれています。茶寮と聞くと畳敷きのお部屋を想像していたのですが、一枚板のカウンターとソファーがあるバーのような空間。

ドリンクもバーテンダーが一杯ずつ丁寧にいれてくれます。私たちは国産の濃厚なクランベリージュースと自家製のレモンサワーをオーダー。氷も木桶からでてきて本当にバーにいるようでした。お酒の種類も多数あり、冷たいドリンクだけでなく温かいお茶もありました。お茶は急須で提供されるのでお湯を継ぎ足しながら長く楽しむことができます。軽食はしょっぱい系の前菜三品セットか数種類のデザートからセレクト。湯上りにしょっぱいものか甘いものか好みがわかれるところです。

菜の花のお浸し・エビの塩辛・ゴマ豆腐
ほうじ茶プリンは大人のほろ苦さ

茶寮の滞在時間は予約時に1時間ごとの時間指定予約ですが、温泉は前述の通りプランの時間内なら何度でも入浴可能です。平日晩御飯を終えた後に訪問し、温泉→湯上りアイス→茶寮→温泉→湯上りアイスと約3時間ほど滞在しました。本当はもっともっと過ごしたかったくらい。このまま泊まれたら贅沢だけど、湯上りのぽかぽかの身体を夜風で冷やしながら帰路に就くのもこの上なく心地よいです。心身ともにリセットされ自分のHPが満タンになるのを感じました。普段と違う空間で気持ちを鎮めたいときにぜひ訪れてみてください。ぜひググらず。

由縁別邸 代田 公式ホームページ

系列はどこも素敵そう。ちなみにMUJIホテルも系列!