マチュー ブレイジーによるシャネルでの初のメティエダール コレクション。このコレクションには、すごくクリアで、力強いメッセージが流れているのを感じました。これまでのシャネルに対するイメージを、鮮やかに更新するものでしたね。
一言で言えば「素人でもとてもわかりやすいショーだった」
この「わかりやすさ」にこそ、今のシャネルが向かっている新しいステージのヒントが詰まっている。今日は、このコレクションをmakimediaの愛のある素人目線で解釈&レビューしてみました。
1. 【計算された演出】「セレブリティの到着」から始まる動画の戦略
今回のコレクションではYouTube動画の構成が以前と変わっていました。
従来のシャネルの動画は、本編に入るストイックなスタイルが多かったですよね。今回は冒頭からセレブリティの到着シーンをフィーチャー。その顔ぶれも、実に豪華で多様でした。著名なハリウッド女優、アジアのスターはもちろん、まさかのボン・ジョヴィまで。
これは、ブランドがより開かれたコミュニケーションを意識していることの表れだと感じます。
特に印象的だったのは、女優の安藤サクラさんがティルダ・スウィントンに会った時の、あの少女のように純粋にニコニコしている姿。可愛かった!こういう人間味あふれる瞬間が映し出されるところも新しかった。
2. 【誰でもわかるコンセプト】駅が表現する「多様性」:スタイルが違っても成立する世界観
舞台はニューヨークの本当の「地下鉄駅」。この場所が持つ意味が深く、コレクションのテーマを見事に支えています。
駅や地下鉄は、様々なスタイル、様々な目的を持つ人々が、ただ行き交う場所。マチューは、ここを行き交う人々を「映画のなかの主人公たち」と捉え、今回の「多様性」を表現しきっていた。
それは、美しいテキスタイルの多様性だけではありません。「いろんなパーソナリティーを持つ人、様々なバリエーションに合わせた服が作れるところ」を、シャネルが持っていると、これでもかと見せつけられたよう。
アーカイブのようなカラフルでアイコニックなツイードのジャケットもあれば、華やかなカクテルドレス。キッチュな赤いストール、そしてキリッと知的なワーキングウーマンのハンサムな着こなしまで。
I♡NYのスパンコールTシャツなどポップな要素も加えられ、スタイルが異なり、ルック同士が独立していたとしても、「駅という場所」のコンセプトが、すべてを一つにまとめ、成立させてしまう。巧みな構造ですね。
3. 【まるで映画】「カツカツ、せかせか、のんびり」計算し尽くされたウォーキング
今回のショーの凄みは、モデルのウォーキングにもありました。
彼女たちの足取りは、まるで駅で目的地に向かって歩いている人々のよう。計算し尽くされながらも、どこかリアリティを伴っているんです。
その足取りは、着こなしによって変化していました。
- ハンサムなジャケットは、意思を持ってカツカツと。
- カジュアルなスタイルは、少し早足でせかせかと。
- 優雅なドレスは、時間をかけてのんびりと。
これは、単なる服の発表というより、「映画のように計算しつくされた」女性たちの日常の断片。服を着る女性のパーソナリティとストーリーを、明確に観客に伝えていました。
4. 【新生シャネルの足跡】ロゴ小物、そして「崩し」が生んだ新しさ
具体的なピースからも、シャネルが現代に合わせてアップデートしている姿勢が伝わります。
前回のオートクチュールと比べ、今回は小物にロゴが施されているアイテムが増えた印象的でした。また、定番のマトラッセを大きくして柔らかくしたような、モダンなバランスのバッグも登場しています。
スタイリングでは、ツイードジャケットの下にTシャツを忍ばせる、腰にニットを結ぶといった、ニューヨークのリアルなムードが漂う着こなしが提案されました。
前回のコレクション(マチュー氏のデビュー作)では、メゾンのコードを拡大解釈し、「きっちりとしすぎない、崩す」スタイルに挑戦し、SNSで議論を呼びました。
しかし、あの時、ファッションエディターの岡部さんが残した言葉を、今こそ引用したいです。
「私たちはまだ本当のシャネルを知らない」
まさに今回のメティエダールは、マチューが率いるシャネルが持つ多様な可能性、そして「また新たな姿」を見せた瞬間だったと捉えています。
5. 【個人的な興奮と本音】このハンサムな着こなしに夢中
とにかくこのコレクション、「いい意味でわかりやすかった」という評価に尽きます。
個人的には、シャネルのハンサムさや色っぽさ着こなすスタイルが王道だけど好き。

そして、このショーを象徴する、アイコニックでわかりやすい瞬間。ラッパーのA$AP Rockyが、オープニングフィルムからそのまま飛び出してきたように登場し、アナ・ウィンターの隣に座る。これは、シャネルがカルチャーの最前線に立っていることを示す、強い意思表示だと感じました。アナも喜んでいるのが伝わってきます。
ただ、正直な「本音」も少しだけ。
ウォーキングや会場の作り込みに、これだけクリエイティビティとお金が注がれているのに、後半のBGMの選曲が少し残念だった。。音楽はあえて引き算の選曲で世界観をさらに押し上げてほしかったな、と思います。また、これほどまでにガッツリ作り込んだ世界観だからこそ、どこかエフォートレスな抜け感があってもよかったのかもしれない、というのが私の率直な感想です。
まとめ:シャネルは「わかりやすさ」という名の違うステージへ
ルイ・ヴィトンとはクリエイションの方向性は異なるものの、この「わかりやすさ」という観点で、シャネルはまた一つ、違うステージへ上がった気がしています。
繊細さやアンニュイな表情を追求するより、「わかりやすさ」を通して、とても新しく、力強い新生シャネルを感じたコレクションでした。
ファッションの専門的な知識がなくとも、駅を行き交う多様な人が、カラフルに、そして個性的に装う姿。このリアリティと夢が同居したショーは、本当に素晴らしいものです。
2026年 メティエダール コレクション
マチュー ブレイジーによるシャネル
https://www.chanel.com/jp/fashion/collection/metiers-art-2026/
「静かな自信」をポケットに。私のスタンダードな道具のこと。
最後まで読んでくださりありがとうございます。最後に、私が大切に作っているBRB INEX スキンケアバームについて、少しだけお話しさせてください。

私は、超がつくほどの内向的。喋るより書く方が落ち着いて自分の気持ちを伝えられるタイプです。なのに「発言しないならいる意味なし!」「ガンガン前に出てチャンスを掴め!」という外資系のタフな環境に、気づけば10年以上……。仕事では無理やり「外向的スイッチ」をオンにしてサバイブしています。本当の私は、静かな時間を愛する内向的な人間です。MBTI は生粋のI(内向的)
そんな私がこれを作ったきっかけは、自分自身の「自信切れ」の経験からでした。
大事な会議を前に「よし、ギアを入れよう!」と気合を入れた瞬間に、ふと鏡を見て、肌のツヤのなさや乾燥小ジワが目に入ると、せっかく溜めた自信がシュルシュルと音を立てて抜けていっちゃう。そんなことがよくありました。
「肌の調子ひとつで、心まで左右されたくない」
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